ここではスノーボードにの状態を知り何処にワックスが入り
どう掛けるのが効率の良い掛け方なのかを解説いたします


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豆知識編

板を知ろう! ワックスを知ろう!
ストラクチャー
とは?
右図はボードを幅方向に切った断面です

板は大まかに
@滑走ラインを安定させるための エッジ
A板のしなりや反発力を生み出す コア剤
B潤滑に板を滑らすための ソール
に別れています


ストラクチャーとはソールに故意的に付けられた小さな傷の事を言います。

ボードが雪上を滑走する時に、摩擦熱で雪が溶解し水となります。この水の排水するためにストラクチャーが彫られています。
メーカーや板のタイプにより、雪質や結晶の形、競技種目やスピード別にさまざま溝のパターン、大きさ、深さなど等があります。物によっては静電気の発生を抑える効果が有るとか無いとか……


ですが一般的にストラクチャーは雪温が高いベタ雪用と覚えておきましょう。
なので春先などにストラクチャー無しの板は少し厳しいです。
逆にパウダー対応の板なんかにはストラクチャー無しのものが多いです。




ストラクチャーと
ワックス
図1はワックスを溶かし塗った状態(削る前)の滑走面を拡大しました。斜線部が表面に塗りこんだワックス、三角の切れ目がストラクチャーです。


図2の左半分の様に滑走面が汚れている場合
図2の右半分のようにストラクチャーに汚れが詰まっている場合
上記の場合は、せっかくワックスを塗りこんでもワックスが滑走面に浸透しません。

リムーバーで拭いただけでワックスを掛けた状態が図2 右半分です。
図1のように綺麗な状態で掛けるには真鍮ブラシでストラクチャー内の汚れを欠き出してからワックスを掛ける大切です。

図1


図2
ワックスを
何処まで削ればよいか? 1
ホットワックスを初めて掛ける人によく質問されるのは、ワックスをどれぐらい剥がせばよいのか?と言う質問です。



皆さんのイメージはどうでしょうか?
図1がワックスを掛けただけの状態とすると



@ストラクチャーが付いている事に気付いていない方はA-1の様に表面にワックスを残す感じをもたれている方が多いでしょう



A傷があることは知っているが傷の役割を知らない方はA-2の様にストラクチャーがワックスを浸透させる穴と考えている方も多いでしょう



ですがこの図全部(図1 A-1 A-2) はどれもイメージ図としては適正ではありません。


↓につづく



図1



A-1



A-2
ワックスを
何処まで削ればよいか? 2
正しいイメージとしては、図3の様に滑走面のソールの素材に染み込んでいるというものです。

ですから前項の図1は、適切な掛け方が出来ていなくて、ワックスが素材に浸透してない図になります。





図3からスクレイパーや真鍮ブラシで削ると、A-3の様に表面やストラクチャー内のワックスは全て除去し滑走面の素材自体にワックスが浸透し残ると考えればしっかりワックスを剥がすという説明を理解して頂いたものとなります。


逆にA-4の様に削り残しがあると滑走してすぐに残ったワックスに汚れが絡み付いてしまいかえって滑走力が落ちる結果になってしまいます。


図3



A-3


A-4
ワックスを掛けたらどうなるか
基本的にワックスを掛けるとソールがしっとりとします。
言うまでも無くよく滑るようになります

ノーワックス状態はかさかさの乾燥お肌、ワックス後はモチモチのしっとりお肌と言った感じです


写真1の様にストラクチャーが白くかさついて見える状態を放置しておくとソールが酸化し滑走能力が落ちます。また写真1の様にワックスを掛けていないかさかさの板は水をかけるとべったり伸びます。


写真2のようにワックスを掛けたあとは滑走面がしっとり、水分をよくはじき丸い水玉になります。


ホットワックス後さらに表面をフッ素などで仕上げれば写真3の様な球体に近い水玉になります。



ワックスは初心者に必要ないと思う方もいますが間違いです。ゲレンデで平坦な道で止まってしまった事はありませんか?
初心者はスピードをつける事が苦手なので逆に平坦な場所を勢いで乗り越える事が難しいです。
そこでワックスを掛けているかいないかで、ビンディングを外さずに乗り切れるかどうかが左右されます。

また滑走面の酸化防止と言った観点からもぜひ掛けることをお勧めします。


写真1


写真2


写真3

クリーニング
ワックス



リムーバー


板の長期保存

クリーニングワックスとは滑走面の汚れを取る目的で掛けるアイロンワックスのことを言います

ワックスの掛け方編では、リムーバーと真鍮ブラシでクリーニング方をお伝えしました。
ここではワックスを二度掛けする事により表面が綺麗になり、浸透力がアップする事を説明します



まず図2の様にベースワックスを汚れたまま掛けます
もちろん汚れた状態なのであまり滑走面に滑走面にワックスは浸透しません。
ですがクリーニング目的が前提なのでOKです!


次にスクレイパーと真鍮ブラシでベースワックスを剥がします。ワックスの掛け方編で「冷やしてから剥がす」と説明しましたが、クリーニング目的の場合はちがいます

この場合は掛けてすぐ暖かいまますぐ剥がします!
そうする事によって汚れが良くワックスにからみ、綺麗になります。


次に綺麗になった滑走面にホットワックスを掛けます。滑走面が綺麗でリムーバーを使うやり方よりも若干滑走面が暖かいまま掛けるので効率がよく、図3のような状態にワックスを浸透させることが出来ます。

そして、ここからはワックスの掛け方編と同様に、冷やしてから剥がし、仕上げます。(A-3)




★クリーニングワックスの長所と短所★

長所@
リムーバーを使うと滑走面に元々染み込んでいるワックスまで必要以上に剥がすこともあるがクリーニングワックスだと汚れのみを落とせる

長所A
若干板が暖かい状態でホットワックスを掛けるので効率良くワックスが浸透する。

短所@
二度掛けするのがめんどくさい


★板の長期保存★
オフシーズンに長期板を使わない場合は図2か図3の状態でワックスで滑走面を保護したまま保存することをお勧めします。


図2



図4



図3



A-3

滑走前ワックス
道具編で紹介した滑走前ワックスの掛け方ですが、特に説明するほどではありません

各種説明書どうりにぬって、研磨スポンジで磨き、さらにコルクでこすりましょう

高価なパウダータイプは、他のスポンジと兼用せずフッ素パウダー用に一枚確保しましょう
なぜなら磨く時にスポンジにもパウダーがつくので専用で使うと少ない量ワックス量でかける事ができ経済的です

塗りっぱなしだダメです。スプレータイプは均一に塗って少し乾燥してから磨きましょう。

これもホットワックス同様余分にストラクチャーなどに詰まらせると汚れがつきやすくなり滑走能力が落ちます





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